男の心理学

“すぐにバレるような嘘をつく”

～男の嘘は表情やしぐさに表れる～

言葉以外からも嘘はバレる

なぜ男性の嘘はバレやすいのでしょうか？それは、嘘をついた後の行動や言葉に一因があります。というのも、男性は嘘をついたことを気にし続けるため、嘘を引きずる傾向にあります。そのため、落ち着きがなくなったり身振りが大きくなったりといった、いつもと違う変化が現れる傾向にあります。人は言葉以外にも表情やしぐさ、態度などの「非言語コミュニケーション」によってメッセージを伝えています。アメリカの人類学者、バードウィステルは、1対1での対話によるメッセージの伝達力について、言葉で伝わるのは35％にすぎず、残り65％は話し方、ジェスチャーなど非言語手段によって伝わると説いています。つまり男性は、嘘をつくと焦りが表情や態度に出やすく、さらに観察力の鋭い女性は、嘘を見破ることが得意なため、男性の嘘がバレやすくなってしまうのでしょう。

嘘にもタイプがある

嘘の種類について、いくつか紹介しましょう。

【①社会的承認を得るための嘘】

「同期の中で俺が1番給料が高い」といった自分の能力などを認めて欲しいための嘘。

【②防御・攻撃手段のための嘘】

「取引先との飲み会で帰宅が遅れた」など、自分の身を守ったり相手を傷つけるための嘘。

【③自己顕示のための嘘】

「女優のXXXと友達だよ」などといった注目を集めるための嘘。

男女では、つく嘘の傾向にも違いがあり、男性に多くみられるのは①や②の嘘で、女性に多くみられるのは③の嘘です。男性は競争心が強く、他人よりも上の地位にいたいと思う傾向があるため、自分を社会的に認めて欲しいという気持ちが強く、①の嘘をつくことが多くみられます。女性は、社会的に認められたいというよりも自分自身に注目が集まれば気持ちが良いので③のような嘘をつく傾向にあります。

非言語コミュニケーションの例

アメリカの心理学者ナップは、非言語コミュニケーションを次のように分類しています。

【身体動作】

表情、目の動き、身振りや姿勢など

喜びや焦った様子が表情や身振りに表れる。

【身体特徴】

容貌、髪型、スタイルなどを変え

容姿の変化で伝わる。

【近言語】

泣き、笑いや声の高低、リズムなど

声の調子や高低により感情が伝わる。

【人工物の利用】

化粧、服装、アクセサリーなど

身につける物で感情やテンションが伝わる。

【その他】

スキンシップや人との距離感で伝わる。