人をバカにする、誹謗中傷をする

人の心理学



“人をバカにする、誹謗中傷をする”

~相手の価値を引き下げ、同じ立場に立とうとする~




コンプレックスにはプラス面もある

誰しも、他者と比較して自分が劣るように感じられ、落胆することがあると思います。コンプレックスは人間のごく自然な感情の1つであり、多くの人が日々コンプレックスに悩んでいます。つらく苦しい感情ですが、コンプレックスがあるが故に成長するというのも事実です。「負けたくない」「変わりたい」という気持ちが原動力となり、大きな成果や変化を成し遂げることができます。また、コンプレックスが架け橋となって、人と人が心をオープンにして繋がりあえるという面もあります。つまり、コンプレックスは必ずしもマイナスに働くわけではありません。



劣等感を消したいために人を批判する

しかし、あまりにもコンプレックスが強いと、極度に自信をなくしたり、無気力になったりします。( 僕もそうでした。)また、健全なコミュニケーションを妨げる原因になることもあります。その1つに「引き下げの心理」があります。自分よりも優れた相手に接した時、自分自身の劣等感を消すために、相手の価値を引き下げることで同じ立場に立とうとする意識が働くことです。なんでもかんでも人を否定する人がいますが、実は、コンプレックスがそういった態度をとらせていることがよくあります。「弱い犬ほどよく吠える」とはよく言ったものです。しかし、これでは他者からの信頼は得られませんし、自分自身の成長も期待できません。誰かに対して腹立たしい感情を覚えたら、それは自分のどういった感情から来ているのかを自問する心構えが大切です。



さまざまなコンプレックス

コンプレックスというと、劣等コンプレックスを指すことが多いですが、それ以外にもさまざまな種類がありますので、いくつか紹介します。



【マザー・コンプレックス】

成人した男性が、母親との間に年齢に合わない依存関係を持ち続けていて、そのことに疑問や葛藤を感じていない状態。


【白雪姫・コンプレックス】

母親が、ダメだと知りながらも子供に虐待をし、その葛藤に苦しむこと。


【シンデレラ・コンプレックス】

女性が男性に対して「助けてもらいたい」「守ってほしい」と思うことで自立を妨げられている状態。


オナリ・コンプレックス】

異性のきょうだいに抑圧された性愛感情を抱くこと。


【ロリータ・コンプレックス】

中高年の男性が少女に対して抑圧された性愛感情を抱くこと。


【カイン・コンプレックス】

きょうだい間での葛藤や相克。


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